「毛を剃ると毛が濃くなる。」
この言葉は、よく聞きませんか?
普段の生活のなかで、
- 「子供にスネ毛が生えてきたから剃らせていたけど、剃ると濃くなってくるからどうしようかな」
- 「毎日髭を剃っていると濃くなるから、1日おきに剃るようにしているんだ」
といった話を聞いたことがあります。
しかし、「毛を剃っていると毛が濃くなる」とは一般的に広まっている話ではあるのですが、医学的には証明されていない説のようです。
毛の量や、1本1本の毛の太さなどは、体質的に決まっているものであって、カミソリで剃ることによって、毛の量や太さが変化することはありません。
この記事では「ヒゲを毎日しっかりと剃るから、ヒゲが濃くなってしまうのだ」と勘違いしてしまう理由について書きました。
成長期で自然にヒゲが濃くなってきただけ
男性がヒゲをよく剃るようになり始める時期は、中学生や高校生になってヒゲが濃くなり始めたときですよね。
ヒゲが濃くなるのは成長期になって男性ホルモンが増えるからです。そしてヒゲが濃くなってきたら、カミソリでヒゲをしっかりと剃るようになりますね。
ヒゲが濃くなったてから、よく剃るようになった。ただそれだけの話なのです。
しかし、ヒゲを毎日剃るようになったからヒゲが濃くなってきた、と勘違いしてしまうことがあります。これだと順番が逆です。
「自然にヒゲが濃くなりはじめたこと」と「カミソリでしっかり剃り始めたこと」。これら2つの発生時期が重なっていてどっちが先でどっちが後なのかよくわからなくなり、「毎日ヒゲを剃るようになったからヒゲが濃くなった。だから、ヒゲ剃りが原因だ。」と思ってしまうのです。
しかし本当は、「ヒゲを剃ったからヒゲが濃くなった」のではなく、「ヒゲが濃くなってきたからヒゲを剃った」が正しいのです。
このヒゲが太くなり量も増える時期は、成人になったの20代だけでなく、30代・40代にかけてもヒゲは濃くなります。
参考記事 30歳、40歳…中年になるとヒゲが濃くなってくる?
目の錯覚で濃く見えているだけ
ヒゲ剃り後に一時的に皮膚の表面に毛がない状態になりきれいに見えるため、その後に黒い毛が生えてきたときに比較して濃く見えることもあるでしょう。
ふつう毛の先端は細なっていますが、カミソリで剃ったあとはカット断面が平らになり、その後に伸びてきた毛は先端も太い状態です。
これも毛が太く見える要因です。
剃ると濃くなると信じているから
毛を剃ると毛が濃くなると信じているから、そう見えてしまうこともあるでしょう。
なにを信じるかによって身の周りで起きることが変わります。よい方向にも悪い方向にもです。
これは、実際に起きることが変わるのではありません。同じ出来事であっても、解釈の仕方によって、違う出来事のように見えてしまうのですね。
「剃ると毛が濃くなっちゃうんだよな~。あまり剃りたくないなぁ。」と思いながら毛を剃っている人は、剃ったから濃くなった証拠を自ら探そうとしてしまいます。
少しでも濃くなったように見えることがあったり、剃ると濃くなるよと人から話を聞いたりすると、「やっぱり剃ると濃くなるんだな」と自分を納得させてしまうのです。
ヒゲ剃りとヒゲの濃さは関係ない
以上、「ヒゲを毎日しっかりと剃るから、ヒゲが濃くなってしまう」と勘違いしてしまう理由を解説しました。
髭が濃くなるのは、主にその人が大人になって男性ホルモンが増えてきたからです。ヒゲ剃りの有無とは関係がないですよ。
ヒゲを剃ることでヒゲが濃くなってしまうのであれば、毎日毎日剃り込まれている私のヒゲ(そしてあなたのヒゲ)は、どこまでも濃くなり続けるはずですが、そうはなっていません。
そのようなことに悩んでしまうのでしたら、脱毛をしてヒゲを薄くしてしまうことです。もう悩むことがなくなります。
参考記事 ヒゲ脱毛を始めるために必要な情報や知識